今まで読んだ本の中で、印象に残った場面

月と六ペンス (講談社文庫)

月と六ペンス (講談社文庫)

高校一年の時に読んだ本。
画家のゴーギャンがモデルらしいです。
面白かった。


印象に残った場面
画家志望の中年おじさんストッリクランド(嫌な奴)が、
友人の画家ストルーブ(いい人)の奥さんを寝取ってしまう。

ある日主人公(一人称の語り手)がストルーブの家に遊びに行くと、
奥さんの不倫を知っているはずのストルーブは、
元々太ってたけど、ますます太っててまるで何の悩みも無さそうに見えていた。
心の悩みとは反対に、外見上は幸せそうに丸々太っていくストルーブに、
主人公は世の悲哀を感じてしまう…。


と、いうようなシーンです。
読んでから時間が経っているので、間違っていたらすみません(汗)
悩んでいても人生自体がネタにされてしまうストルーブが切ないです。
もしも私が主人公だったら、内心「プププー」とか思ってしまいそうだ…。
というか、むしろわたくし自身がストルーブに重なってしまいます。(おー痛い痛い)


『黒い悪魔』 佐藤賢一

最近読んだ面白かった本
黒い悪魔
アレクサンドル・デュマの描写が秀逸です。
フランス革命期が舞台で、
めちゃくちゃ高いプライドと、人種コンプレックスの間で苦しむ
黒人のハーフの将軍が主人公。
佐藤賢一は良いです。